書籍の内容
公と私のあわいに浮かびあがる<感覚>という問題系をとらえ、眼差す・触れる・嗅ぐことから歌い踊る身体まで、日本の近代化のなかで変容していく感覚表象を通じて、文学・映画・写真・歌謡・舞踊など様々な芸術ジャンルを、文化的=政冶的文脈に再配置しつつ横断的に読み解く新たな批評の実践。
書籍の目次
目次:
序 章
第Ⅰ部 感覚の近代
第一章 猫の観相学 ――KNOW THYSELF?
第二章 観察者の空虚 ――『彼岸過迄』
第三章 十二階の風景
第四章 郷愁の視覚 ――萩原朔太郎と写真
第五章 山とシネマと ――〈故郷を失った文学〉とスクリーンの中の異界
第六章 指先の詩学 ――萩原朔太郎と身体表象
第七章 セバスチャンの肌 ――裸体・三島・谷崎
第八章 嗅がれるべき言葉へ ――嗅覚表象と近代詩その他
第九章 かぐはしきテクスト ――近代の身体と嗅覚表象
第Ⅱ部 歌う身体
第一章 近代の詩と歌謡と ――その危険な関係
第二章 〈国民の声〉としての民謡
第三章 声と日本近代 ――唱歌・童謡の美的イデオロギー
第四章 戦時下を踊る身体 ――唱歌遊戯から『国民舞踊』まで
第五章 少女という場所 ――踊る少女/歌う少女/書く少女
第六章 ラジオフォビアからラジオマニアへ
第七章 誰がための涙 ――〈一億の号泣〉の一日
第八章 民謡の近代と戦後 ――国民主義とメディア


