書籍の内容
ソ連の崩壊によるロシア史への新たな関心の高まりのなかで、ロシアを含め各国でもっとも支持された名著。該博な知識にもとづく的確な問題把握とトータルな叙述によりロシア史の理解を一新、汎ヨーロッパ的視点に立ち、紀律国家の展開による近代化の姿を輪郭あざやかに描き出す。
書籍の目次
第1章 背景としてのモスクワ大公国
国家と教会の共生 / ツァーリの正統性 / 行政の機能 / 国家勤務の普遍的性格 /
地方行政 / 社会の隷従化 / モスクワ社会を脅かす危険 / モスクワ大公国社会の
崩壊の要因 —— 古儀式派 / 反 乱 / 外国の輸入物 / 聖職者 / エリートと民衆と
の間の亀裂 / 西ヨーロッパが提起したモデル / モスクワ大公国の社会の受容能力
第2章 ピョートルの革命
中間団体 / 国家勤務 / 1720年の一般条例 / 権力の正統性 / 社会の変革 / エ
リートのヨーロッパ化
第3章 困難な状態におかれたピョートル大帝のシステム
文化・教育政策 / 陸軍幼年学校 / 教 育 / 聖職者 / 統治システム / 社会的可動
性 / 民衆文化の隔離 / 不安の感情 / 1730年の危機 / 心理的不安
第4章 ピョートル・システムを改革する?
1767年の立法大委員会 / エカチェリナ2世の行政政策 / エカチェリナ2世の外政 / 貴
族と都市への恵与状 / 司法権力 / 文化生活 / インテリゲンチヤの萌芽
第5章 19世紀はじめに
中央行政の改組 / 地方行政の改革 / 経済的、社会的施策 / 法典の必要性 / 改
革政策への抵抗 / 元老院 / 宮 廷 / 市民社会の発展 / 教 育 / 文学サークルと
哲学サークル / 社交生活 / 民衆の発見 / 市民社会は積極的な役割をはたしたがる
/ 秘密結社 —— 反 乱
第6章 ニコライ1世の体制
システムの否定的側面 / 大 学 / 専門職教育 / 学術生活 / 宗教生活 / 勤務の専
門職化 / 社交生活 / 土地貴族 / インテリゲンチヤ / アレクサンドル2世の改革
第7章 帝政ロシアの変形か
1905年革命と1917年革命についての異なる視点 / 大改革の時代 / 大改革の否定的
結果 / 反改革 / 工業化 / 楕円の2つの極 / 地主貴族 / 農 民 / 都市プロレタリ
アート / ブルジョアジー / 非ロシア系住民 / 銀の時代
関連書籍の紹介
『ロシア革命論Ⅰ』 M.ウェーバー 著/雀部幸隆・小島 定 訳


